サッカーリーグ 日本と海外

日本

1993(平成5)年から開催されているJリーグは、ドイツで1963(昭和38)年から行われているブンデスリーガを参考に仕組みがつくられていったといわれています。したがって、日本とヨーロッパではサッカーリーグにおける組織運営の基本的な部分については大きな違いはありません。しかし、国内や周辺のアジア地域では3月にはじまって11月に終わる春秋制を採用しているのに対して、ヨーロッパは8月にはじまって翌年5月に終了する秋春制を採用している点が大きく異なります。

一方で、サッカーリーグの規模については日本と海外、とりわけヨーロッパとの間には大きな差があります。国内の場合、最も資金力があるクラブの営業収益は60億円程度、入ってくる放映権料は年換算で200億円前後であり、シーズン中のクラブや選手の動向に注目するのはほとんどが日本人です。

これに対して、ヨーロッパの場合、ビッグクラブは1年間で円換算で700億円以上の収益をあげており、リーグの運営団体に対して入ってくる放映権料も1千数百億円にのぼります。歴史が古く、運営資金も潤沢であることから、世界各地からサッカー選手が自分の実力を試すために集まってきており、試合に出場する選手のレベルは非常に高く、世界中のサッカーファンの注目を集めています。